プリペイドSIMの現地購入
-イタリア編-


 今回は、イタリアでの携帯電話事情とプリペイドSIMの購入レポートをお送りします。ちなみに、私はイタリア語はまったくわかりません。

利用場所:イタリア ミラノ/フィレンツェ/ローマ
利用期間 2002/8/23-9/1
携帯電話本体 NOKIA7650

 イタリアでも、携帯電話は非常に普及している。黙々とメール(ショートメッセージ)を打つ姿は、イタリアでも日本と変わらない。列車の中では、ショートメッセージの受信音があちこちで鳴ってうるさいこと。日本のようにマナーモードにするという感覚はイタリア人には無いのか(海外からの観光客かもしれませんが)。
 TIMとVodafoneグループのOmnitelが2大キャリアで、あちこちにショップがある。その他にも2,3のキャリアがあるよう。
 携帯電話は最新機種を中心に宣伝が行われている。特にGPRSやMMSを前面に押し出した宣伝を良く見かける。それとは裏腹に、街中で一般の人が持っている携帯電話はベーシックなモデルばかり。果たして高性能機がどれほど売れているのか疑問。
 イタリアの携帯電話は基本的にはSIMロックがかかっていないよう。イタリアではSIMロックは法的に禁止されているという話もある(真偽は確かではない。)そのかわり値段は少々高い。

NOKIA 7650
699ユーロ(約8万5千円)
NOKIA 9210i
939ユーロ(約12万円)
山積みのNOKIA3510
239ユーロ(約3万円)
 
町にはT68iの大きな看板も

TIMのプリペイドSIM

 まずは、ミラノでTIMのプリペイドSIMを購入してみる。TIMはイタリア最大のキャリア。まずは、TIMのショップに入ってみる。デパートの中にあったショップで、きれいなところ。客は数人居たが、店員のお姉さんは接客していなかったので、
 
 私:
"I want a pre-paid new number."
 
と言ってみる。するとすぐわかったようで、
 
 店員:"
20ユーロ分の通話料が付いて、40ユーロよ(英語)"
 
とのこと。
 
 私:"
OK"
 
と言うと、
 
 店員:"
じゃあドキュメントを出して(英語)"
 
というのでパスポートを出す。それをコピーした後、プリペイドSIMが登場。お金を払う。イタリア語はわからないので、携帯電話を出して
 
 私:"
Could you activate it?"
 
と言ってみるとActivateしてくれた。と言っても、ただSIMを差すだけ。「なんだ、こんなことなら俺でもできた」と思いながら、
 
 私:"
Thank you."
 
と言う。
SIMがくっついていたカードを見せて、
 
店員:"あなたの電話番号は、このカードの裏に書いてあるからね。(英語)"
 
とお姉さん。カードはSIMの他にもう1枚。顧客用カード?
 
 店員:"
これが必要になるかもしれないから、取っといてね。スクラッチ部分を削ると暗証番号が出てくるから。(英語)"
 
と言われるので、
 
 私:"
OK"
 
と言って店を後に。携帯電話には"TIM"の文字がしっかり出てました。
 このカードは標準でデータ通信をサポート。ショートメッセージももちろんできる。国内は1分15ユーロセント、海外へは1分65ユーロセント。したがて、プリペイドSIMを購入した時点で、国内133分、国際31分の通話ができることになる。その他色々機能があるようですが、イタリア語のわからない私にはわかりませんでした。

TIMのショップ(入り口)
 
TIM Cardの入った袋 TIM Card TIM Card(裏)
裏に電話番号が書いてある
(黒塗りつぶし部分)
 
もう1枚顧客カード?が付いてくる
 
めでたく携帯電話画面に
TIMの表示が登場

TIM・度数のリチャージ
 フィレンツェ滞在中に度数が切れた。度数の追加方法は色々あるようだが、街中の店(タバッキオ)でリチャージ用のカードRICARICardを見かけてそれを購入してあったので、それでリチャージしてみることにした。タバッキオのおじさんは、日本人がこんな物を買うのが珍しかったのか、イタリア語でしきりになんか聞いてきてなかなか売ってくれなかった。どうも、"これは普通のテレフォンカードではなく、携帯電話用のカードだが大丈夫か"と聞いてるみたい。携帯電話を見せるとやっと理解してくれて売ってくれた。購入したのは25ユーロ分の通話料のものが30ユーロ。5ユーロは手数料?他にも各種料金のものがあるようだ。
 さて、リチャージ用の番号にダイヤルしてリチャージするわけだが、非英語圏のプリペイドSIMで一番困るのがこのリチャージ。なんせ
イタリア語の案内が流れるので、さっぱりわかりません。取りあえずリチャージ用の番号にダイヤルすると、何か言っている。まずは、リチャージカードの番号を直接入力してみる。しかし、キーを1つ押しただけで、またアナウンスが始まった。どうやら違うらしい。そこで今度はもう少しアナウンスを良く聞いてみる。すると「・・・1・・・・・2・・・・3・・・」というように、数字らしき言葉が聞き取れる(数字ぐらいは現地語を覚えましょう)。どうもメニュー形式らしい。感で"1"を押してみると、また違うアナウンスで「・・・1・・・・・2・・・・3・・・・」と聞こえる。そこでまた"1"を押してみる。するとまた違うアナウンスが始まる。しかし今度は数字は聞こえず"・・・ナンバー・・・"というような言葉が聞こえる。そこで、リチャージ用の番号を入力。今度は番号を最後まで入力でき、入力終了後またアナウンスが始まる。今度は「・・・(数字の読み上げ)・・・8・・・」と聞き取れる。おそらく読み上げられた番号があっていれば"8"を押せと言っているのだろうと予測。"8"を押してみると、最初のアナウンスに戻った感じ。いったん電話を切り、携帯を使ってみると、リチャージできたようでめでたく使えました。
 まあ、本当はTIMのショップに行ってその場でリチャージしてもらう方が簡単でしょうけどね。

 
TIM RICARICard
 

OMNITELのプリペイドSIM

 ローマ滞在中、またTIMの度数が無くなった。またRICARICardでリチャージしても良いが、今度はOMNITELのプリペイドRICARICABILEを買ってみることにした。OMNITELはイタリアで2番目のキャリアで、Vodafoneグループの一員だ。UKなど、他の国でもリチャージができるなど、ヨーロッパでは使い勝手が良い。また、ローマでは、TIMより電波が良好な気がする。TIMの場合建物の中などに入ると電波が入らないことも多かったが、OMNITELは比較的良く入った。
 まずは、町で見かけたOMNITELのショップへ。ここは結構混んでいた。さすが世界的な観光地、色んな国の観光客がプリペイドSIMを買いに来る。GSM圏の人ならばローミングできるとはいっても、やはりローミングの通話料は高いので現地でプリペイドSIMを買うのが一般的なようだ。
 やっと、店員の1人が暇になったので「プリペイドのNew Numberが欲しい」というと、ほかの人を指差して「あの人に言って」とのこと。どうも、手続きをできる人とできない人がいるようだ。そちらの人は接客中だったためしばし待ってから、

 
 私:
"I want a pre-paid new number."
 店員:"
20ユーロ分の通話料が付いて、40ユーロよ(英語)"
 私:"
OK"
 店員:"
じゃあドキュメントを出して(英語)"
 
と、ここまではTIMの場合と同じ。コンピュータに向かって何か入力し始めた。
しかし、ここで想定外の質問が
 
 店員:"ここに住んでるの?.(英語)"
 私:"
No."
 店員:"
Hotel?"
 私:"
Yes."
 店員:"住所はわかる?.(英語)"
 
う!しまった、ホテルの住所をひかえてくるのを忘れた。

 私:"No."

といって、ガイドブックか何かに載ってたかなと、かばんを探そうとすると、お姉さんが
 
 店員:"いいわ、今日からここがあなたの家ね.(英語)"
 
と、ショップの住所を
入力してくれた。

 
 私:"OK.Thank you."
 
と言う。今日の私の宿はOMNITELのショップ(笑)。コンピュータからプリントアウトされた用紙にサインをする。そしてやっとプリペイドSIMが登場。OMNITELのSIMは結構大きな箱に入っている。携帯電話を出すと何も言わなくてもSIMを入れ替えてくれた。OMNITELもSIMを差すだけでアクティベイトされる。
コンピュータからプリントアウトされた用紙を見せてくれて、
 
 店員:"あなたの電話番号はここに書いてあるから.(英語)"
 
とのこと。その用紙をSIMの入っていた箱にいれ、さらにOMNITELの手提げ袋に入れてくれた。支払いはもう1人の店員の担当。クレジットカードで支払いを済ませ店を出る。めでたくOMNITELが使えるようになった。OMNITELも標準でデータ通信が可能で、SMSももちろんできる。その他いろいろ機能があるようだが、イタリア語でわからなかった。
 

OMNITELのショップ(概観) OMNITELの店内
 
 

 
RICARICABILEの入った箱
必要以上にでかい
RICARICABILEのSIM
  
めでたく携帯電話画面に
OMNITELの表示が登場
OMNITELの手提げ袋
 
   

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