http://www.nokia.com/phones/7650/index.html

システム：

　Nokia7650は単なる携帯電話ではなくスマートフォンである。すなわち、PDAとしての機能を持ち、各種のソフトをインストールすることにより機能を拡張できるということである。
　Nokia7650ではSymbian OS 6.1をベースにしたSeries 60 Platformが使われている。同じくSymbian OSを使用しているNokia9210iはSymbian OS 6.0ベースであり、少し仕様が異なる。Nokia7650用でないSymbianOS用ソフトをインストールした場合、コンフリクトを起こして最悪携帯が使えなくなることもあるので注意が必要だ。（なお、初期出荷のNokia7650ではソフトインストール時にNokia7650用かどうかのチェックが無かったが、9月17日以降出荷されたNokia7650では、Nokia社が認証していないソフトをインストールしようとすると、警告メッセージが表示されるようになったようだ。）7650用ソフトは現在多くのソフトが公開されている。ただし、7650のメモリ容量は4MBと少なく、メモリカード用のスロットも無いためにメモリを増やすことができない。あまり多くのソフトをインストールすることはできない。

DOOM	Mine Field	World Clock Pro.

　

　また、Nokia7650はJava 2 Micro Edition(J2ME：小型情報端末用のJava)をサポートしている。したがってJ2MEアプレットのアプリケーション(MIDlet)を使用できる。すなわちJ2MEをサポートするSiemensSL45やSonyEricssonP800と同じMIDletが使えるということだ。J2MEをサポートする携帯は最近増えていることから、これからもMIDletは増えてくるだろう。

Street Fighter	Gold Miner	Video Poker

その他の機能：

　Nokia7650はハンドフリー用のスピーカを持つ。この機能を使うと、テーブルに携帯を置いたままで会話ができる。切り替えは左横のボタンを押す。また、左上にはセンサーがあり、ハンドフリーモードであっても携帯を耳に近づけると自動的に通常モードに切り替わる。
　

左上にスピーカ切り替え用の センサがある

　WAPはVer.1.2.1。9,600bpsのCSDだけでなく、HSCSDやGPRSといった高速通信で利用できる。HTMLのページはサポートされていないが、サードパーティーのソフト(WebViwer等）により表示は可能だ.。
　

BookMark

　その他、"Notes"、"Calculator"、"Converter"、"Record"、Composer"、"Clock"といったアプリがある。Converterは、"Currency"、"Area"、"Energy"、"Length"、"Mass"、"Power"、"Pressure"、"Temperature"、"Time"、"Velocity"、"Volume"の単位換算ができ、日本円もサポートされている。クロックはアラームの機能を持ち、目覚まし代わりに重宝する。アラームはスヌーズ機能も持つので、あと少し寝ていたいという場合にも便利だ。

Converter	Calculator	Paired Devices

　Nokia7650の長所、短所は以下のようなことがあげられるだろう。

長所

・カメラ内蔵
・ディスプレーが綺麗
・各種アプリケーションのインストールが可能、アプリケーションは豊富

短所

・カメラ性能が悪い
・内蔵メモリの少なさ、拡張用のメモリスロットが無い
・Bluetoothハンドセットプロファイルがサポートされていない

　欠点はあるもの、総合的に見ると非常に優れた携帯電話だと思う。携帯電話としての枠を超えたPDA端末であり、ある意味日本の携帯電話を超えたと言っても良いだろう。各種ソフトウェアをインストールし、自分なりにカスタマイズできる点には大きな魅力を感じる。特に新し物好き、ハイテク好きにはたまらない携帯電話だ。

このレビューは、テレコム新宿店さんのご協力でお送りしております。

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