北米用プリペイド式携帯電話を使ってみる
-CallPlus-

（第2回）

バッテリー：

バッテリーはNi-MHバッテリーBMC-2(640mAh)。取り外し可能なタイプだ。
公証値では待ち受け時間150時間と成っているが、バッテリーの減りはかなり早い。少し使うだけでも２、３日もすればバッテリーが無くなる。容量の大きなBMC-3(900mAh)も使うことができるので、必要なら取り替えると良い。
　
ただし、バッテリーを外すと時間はリセットされてしまう。予備のバッテリーを用意しておいて取り替える場合など、時刻を設定しなおさないといけない。

バッテリーは裏蓋を外して入れる
GSMではないので、裏にSIMを入れるところは無い
ダイヤル方法：

アメリカ国内の場合は、

  1. 電話したい番号10桁をダイヤル

日本へかける場合(ローミングで無い場合)

  1. 1-213-596-8998とダイヤル
  2. ダイヤルトーンが聞こえたら011-国番号-市外局番-電話番号と入力

日本へかける場合は少し面倒くさい。これでは電話帳への登録もできない。

電話帳：

電話帳には200件登録可能。１件当たり2つの電話番号と、郵便番号やe-mailアドレスのようなテキスト１つを登録できる。
呼び出しは、初期画面で「Names」ボタンを押して頭文字あるいはフルネームで検索するか、UPあるいはDOWNキーを押して呼び出すことができる。
またスピードダイヤル機能も持ち、キーにダイヤル先を割り当てることもできる（キー長押しで呼び出し）。

着信音：

着信音は25曲。その他に、10曲がダウンロードできる。

SMS：
SMSも利用できる。センターの番号は既に入力されている。
入力はPredictive text入力方式(予測入力)。
例えば「gdjjm」と入力すれば「Hello」と表示される。
Predictive text入力

E-mailの受信：
AT&TではE-mailゲートウェーを持ち、E-mailをSMSとして受信することもできる。
以下の送信先にE-mailを送ると、SMSとして受信できる。ただし、最大150文字まで。

残念ながら、E-mailの送信はできない。

E-mailも受信できる
赤外線：

NOKIA3360は上部に赤外線機能を持っている。
PCと接続してインターネットへアクセスすることができる。しかしながら、AT&Tは現在プリペイドでのデータ通信をサポートしていないため、実際にこの機能を使うことはできない。

また、この赤外線機能を使って、他の赤外線デバイスと以下のことができる。

上部に赤外線 Microsoft Outlookの連絡先を
ｖCardファイルにして送ってみる。
送られたデータは電話帳に登録できる。

さらに、PC Suite4.1というソフトがNOKIAのサイトからダウンロードできる。このソフトにより、以下のことができる。

ただし、PC Suite4.1はWindowsXPをサポートせず、実際動作しないとの報告が数多く出されている。実際、私の場合も以下の環境では動作しなかった。

OS：WindowsXP Pro.
IRアダプタ：リンクエボリューション　IrStick(USB接続)
PC:VAIO PCG-U1
ゲーム：

ゲームは３種類。これらのゲームは、PCを使ってNOKIA Gamesでも遊ぶこともできるので、興味があれば試してみよう。

Space impact ParisII SnakeII
WAP：
NOKIA3360にはWAPの機能はあるが、CallPlusのプリペイドではサポートされていない。
その他のサービス：

CallPlusでは、以下のサービスもサポートするとされている。

実際試してみたが、ボイスメールについては利用できたものの、自動転送は利用できなかった。日本向けのプリペイドではサポートされないのか、私の使用方法が悪かったのか時間が無くて原因は究明できなかった。その他の機能は今回は試すことは無かった。

まとめ：
CallPlusJapanのプリペイドサービスを使ってみたが、料金の安さと北米での通話エリアの広さ、有効期限の長さという点でお勧めである。ただ、国際通話のダイヤル方法が少し面倒。
NOKIA3360はハイスペックな携帯電話ではないが、通話中心で使う分には十分な機能を持っている。欠点はバッテリーの短さと、バッテリーを外した場合に時間がリセットされてしまう点。しかし、総合的に見れば扱いやすい携帯電話である。

このレビューは、テレコム新宿店さんのご協力でお送りしております。

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