MOTOROLA A860


 CDMA2000 1xとGSMのデュアルモードで、2枚のSIMを同時に装着可能なモトローラのA860。今回はアメリカと中国で使用してみた。


メール:

 今回のCHINA UNICOMのA860では、CDMAでSMSだけでなくCHINA UNICOMのMMS”U-mail"もサポートされている。U-Mailは自動受信に対応しており、i-modeのような感覚でメールを使える。ただし、汎用のE-mailクライアントは持たない。
 中国製品ということで、漢字は大体表示される。ただし、送信側がエンコードを「UTF-8」で送る必要がある。JISで送るとA860側では文字化けする。ひらがなやカタカナのフォントは入っていないため、これらはいつも文字化けする。
 GSMではSMSのみがサポートされている。

メールは自動受信 通常のメールは文字化け UTF-8形式で送られてきた
メールは漢字のみ表示される



データ通信:

 データ通信はCDMAのみでサポートされている。最高153kbpsだ。GSMはGPRSをサポートしておらず、データ通信はできない。もちろん、CDMAでデータ通信する場合も、利用するネットワークがデータ通信に対応しており、SIMがデータ通信をサポートしている必要がある。今回アメリカで使用したときは、CHINA UNICOMのSIMでローミングできたものの、ローミングパートナーとのデータ^通信の契約が無いためか、データ通信はできなかった。北京内では問題なくデータ通信できる。
 PCと接続する場合は、付属のUSBケーブルを使う。残念ながらBluetoothはサポートされていない。PCでのデータ通信の設定は付属のCD-ROMの「Mobile Phone Tools」を使えば、利用オペレータを選ぶだけで簡単にできる。CDMA設定情報がこのソフトの中に入っており、自動的に設定してくれる。このソフトは日本語にも対応している。

Motorola Phone Tools インターネット接続の設定画面 データ通信中の画面


その他の機能:

 その他の機能としては、U-MAGICというBREWをサポートしている。各種BREアプリが使える。また、gpsOneにも対応、位置情報が取得できる。
 ブラウザーはOpenwave Mobile Browser 6.2。日本語はやはり漢字のみ表示される。

BREW Ver.2.1.1 BREWアプリでゲーム gpsOneで位置情報を取得
 
ブラウザーはOpenwave Mobile Browser 6.2 日本語は漢字部分のみ表示

まとめ:

 MOTOROLA A860はCDMA2000 1x とGSM900/1800が使えるということで、GSM圏だけでなくアメリカや韓国でも使用でき、もはや使用できないのは日本だけといっても良い。まさしく最強のグローバルフォンだ。世界中を飛び回るビジネスマンには便利だろう。また、SIMを2枚同時に入れられるということで、複数のSIMを使い分けたいときにも便利だ。ただし、今回のA860自体は、CHINA UNICOMにカスタマイズされている。ちょうど、Vodafone JPやFOMAの携帯電話がカスタマイズされているような感じだ。そのため、多くの機能がCHINA UNICOM以外のSIMでは使えない。SIMロックはかかってはいないものの、CHINA UNICOMの顧客の方がこの携帯電話は有効に使えるだろう。


協力:テレコム新宿店

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