GPRSとはGeneral packet radio service(汎用パケット無線システム)の略で、高速データ通信です。通常GSMでは最高9,600bpsでの通信しかできませんが、GPRSでは上りと下りで合計最高114kbps(携帯の機種およびキャリアに依存)のデータ通信が可能です。また、GPRSはパケット通信方式のため、時間ではなくデータ量で課金されます。2001年ごろから各国のキャリアがサービスを始めました。どのキャリアがサポートしているかは、以下で確認できます。
GPRSを利用するには、GPRS対応の携帯電話と、GPRSをサポートするキャリアのSIMが必要です。
GPRSはPCと接続してデータ通信を行ったり、SMS、WAP等の利用時に使うことができます。ここでは、PCと接続してのデータ通信について説明します。なお、WindowsXP(Professionalバージョン)を例とします。
GPRSでPCからインターネットを利用する場合は、プロバイダのアクセスポイントは必要ありません。各携帯キャリアがアクセスポイントを提供します。
1. 新しい接続ウィザードを起動し、「インターネットに接続する(C)」を選択します。 |
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2. 「接続を手動でセットアップする(M)」を選択します。 |
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3. 「ダイヤルアップモデムを使用して接続する(D)」を選択します。 | |||
4. わかりやすい接続名を入力します。 | |||
5. 電話番号を以下のように設定します。APN numberは各キャリアにお尋ねください。携帯にGPRSの設定が行われている場合には、そこから確認することもできます(R520ではSettings-Data
comm.-Data accounts-(GPRS用データアカウント名)で「CID=」として表示されます。) 「*99***APN number#」 例:「*99***1#」 |
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6. キャリア指定のユーザ名、パスワードを入力します。 |
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7. ひとまず完了をクリックします。 |
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8. 今作った接続のプロパティを開き、「全般タブ」を見ます。 接続の方法で、正しいモデムが選択されていることを確認します。 |
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9. ネットワークタブを開き、「インターネットプロトコル(TCP/IP)」のプロパティを開きます。 キャリアよりDNSの指定がある場合は、設定を行います。指定がなければ設定の必要はありません。 |
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10. コントロールパネルの「プリンタとその他のハードウェア」で「電話とモデムのオプション」をクリックし、使用するモデムのプロパティを開きます。モデムタブで、「発信音を待ってからダイヤルする」のチェックを外します。 | |||
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設定はこれで終わりです。 |
正常に接続されれば以下のような状態になります。
なお、GPRSは多くの場合オプションサービスとなっています。
また、ローミング時はそこのローカルキャリアとGPRSのローミング契約がないと利用できません。
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