Bluetoothによるデータ通信
(PocketPC2002)


BluetoothによりWindowsCE(PocketPC2002)マシンとGSM携帯電話を接続し、データ通信する場合の実例です。Bluetoothは無線接続の一種で、徐々にハイエンドの携帯電話に搭載され始めました。

ここでは、以下のような環境を例に説明します。

Socket社 Bluetooth CFカード GENIOeとR520m
Socket社のBluetoothカードはGENIOのスロットに
すっぽり入って、出っ張らない


1.Bluetoothカード用ソフトウェアのインストール

PCとGENIOeをActiveSyncで接続し、マニュアルの説明に従い、Bluetoothカード付属のCD-ROM"Bluetooth Connection KIT"より各種ソフトウェアをインストールします。
インストール時にデバイス名を聞かれますからわかりやすい名前をつけます。

インストールが済んだらGENIOeをPCから外し、再起動します。
(初期ロットのソフトにはバグがあります。Socket社のサイトより最新のソフトをダウンロードしてインストールしてください。)

http://www.socketcom.com/support/support_bluetooth.htm

2.Bluetoothカードの挿入

Bluetooth CFカードをGENIOeのCFカードスロットに挿入します。
右下に接続ソフトのアイコンが現れます。

アイコン

3.携帯電話との接続

アイコンをタップし、「Get Connected」を選択します。

 
ウィザードが始まります。

 
使用する携帯を選択します。

 
携帯電話を認識できるように、携帯電話側に名前を付けます。

R520の場合は「Settings-PhoneName」で設定できます。
既に設定してある場合は不要です。

 
GSM携帯電話とパソコンを接続できるように設定します(ペアリング)。
携帯の「Extra-Bluetooth-Operation mode」をONにし、「Extra-Bluetooth」で「Discoverable」を選択します。

 
携帯の検索が始まります。

 
見つかると、先に携帯につけた名前が表示されるので、それを選択して「Select」をタップします。

 
Passkeyを聞かれるので、適当なパスワードを入れます。

 
携帯側でもPasskeyを聞かれるので、同じパスワードを入れます。

 
これで、接続は終了です。

 

4.接続の設定

通常のモデムでの接続と同じように、新しい接続を作ります。
全般タブで、接続名を適当に入れます。
(既にある接続名にモデムを追加する方法でもかまいません。)

 
モデムタブでモデムを追加します。
適当な接続名を入れ、モデムの選択で「Bluetooth Phone」を選択します。
プロバイダからTCP/IPの設定の指定がある場合は「詳細設定」をタップして設定を行います。

 
ダイヤル先の電話番号を設定します。

 
「待ち時間経過後に呼び出しをキャンセルする」と「発信音がしてからダイヤルする」のチェックを外します。


5.接続

 作成した接続先を開いて、ユーザ名、パスワードを入れます。
 携帯側で、「Extra-Bluetooth-Discoverable」を押して、接続を有効にします。
 なお、Bluetoothは電力消費が激しいので、Operation Modeは"Automatic"にしておくとよいでしょう。

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