反応速度分析法
学生
反応速度分析法はどのような方法なのですか?
博士
それは化学反応の反応速度を測定することで,溶液中の物質濃度の量を求めることができる分析法だ。
学生
反応速度を測定するってどういうことですか?
博士
化学反応が平衡に達する過程で,単位時間内での物質の変化量を測定するといい。変化量は,吸光度,蛍光強度,発光強度などから知ることができるな。
学生
そうですか。
博士
この反応速度分析は,接触反応を利用する場合と,非接触反応を利用する場合がある。
学生
それぞれどのような特徴があるのですか?
博士
接触反応とは,触媒反応とも言い換えることができる。化学反応の触媒自身測るので,とても感度が高いことが特長だ。どこの研究室にでもある安価な実験装置で,10‐10Mほど微量な物質を簡単に測定することができる。
学生
接触分析って,低コスト,簡便,高感度と言えますね。
博士
条件がそろえば,10‐16Mほど超微量の物質濃度を計測できるとも言われている。実際には,むずかしいがね。
学生
どうしてですか?
博士
実際には10‐12M,10‐13Mとなってくると,実験器具や実験室内の環境からの汚染が問題になってくる。これは逆に言えば,それほど高感度だってことだ。
学生
では非接触反応を利用する方法はどうなのですか?
博士
接触分析法に比べると感度は高くないが,性質の似た多数の化学種に対して分離操作を行わず,目的物質の量を測ることができるぞ。