イングリッシュホルン

 

コーラングレとも呼ばれるこの楽器(こっちの方が実は主流)、名前から誰もが一瞬想像するあの金管のホルンとは一切関係ない。

ご存知オーボエの持ち替えとして使われるこの楽器。オーボエ奏者が吹きやすいそうに、指使いは

オーボエと全く同じにしてある。

別名アルトオーボエとも呼ばれる(実に別名の多い楽器だ)この楽器の音域はオーボエより低くなっている。この点では

フルートにおけるピッコロの音域とは逆になっている。

音色は、オーボエのような歌声を持つ女性とファゴットのような歌声をもつ男性との間に生まれたサラブレットが、

フルートのような歌声をもつ女性に恋した時のような感じ。

結果的に、さらに美しい歌声を身につけた、というイメージ。

少し低音だがその音色はオケの顔、オーボエの上をいくとても美しい音色を持つ

その実態はソロ楽器。オーボエ奏者がこれを持った時、ソロが始まる、ということだ。

新世界2楽章や中央アジアの草原にて、のソロもこの楽器だ。

とても美しい音色を持つこの楽器、しかしその難しさはオーボエの上をいく。

それはちょうど、美しい歌声をもった人ほどその才能に苦しめられるように。

 

 

 

 

 

 

 


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