バスクラリネット
長い本体にラッパ口が盛り上がり上を向いているこの楽器は、あのクラリネットの仲間である。名をバスクラリネットという
長さはクラリネットの倍あり、ソプラノクラリネットより低い低音域(シャリュモー音域)
を持っているという性質によって生み出される、魅力的で、豊かで、素朴な音を持っている。
その音色は、オケの中でもっとも独特であり、独奏曲や協奏曲も存在することはあまり知れれてはいない。
この楽器はピッコロ、イングリッシュホルンと違い、持ち替えとして使われることはあまりない。
通常オケの編成に含まれることは少ないが、それでも大編成の曲となると「クラリネットの持ち替え」ではなく
「バスクラリネット」として存在する。また吹奏楽では常時必要とされる楽器である。
アンサンブル等では低音楽器としての役割を持つが、時として主役を与えられることも少なくない。
その独特の音色から歌われるメロディは圧倒的である。
クラシック音楽でもっとも有名なバスクラリネットが使われている曲として、
チャイコの「くるみ割り人形」の「金平糖の踊り」が挙げられる。
クラリネット奏者や低音楽器奏者は一度聞いてみることをお勧めする。
オケの人間(特に小編成のオケ)は関わる機会のない楽器であるが、ものすごく魅力的な楽器である。
余談であるが、実はファゴットもない我が愛工大オケが、このバスクラリネットを所有していることを団員はご存じだろうか。